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OSのブートとサスペンドによる消費電力についての一考

OS起動時は、デバイスやシステムの初期化、各プロセスの立ち上げなど仕事が多く存在し、これが結構な電力消費になります。
そして頻繁に起動/シャットダウンするような場合には、サスペンドを利用した方がトータルで見た消費電力が低くなります。(起動も速くなりグッドですね)
しかしながらサスペンドは通電した状態を維持するので、完全にシャットダウンする場合と比較しある程度の待機の為の電力消費が発生します。
ならばさて、その損益分岐点はどこにあり、どの頻度で起動/シャットダウンを行うならば、サスペンドで代替してしまった方が低消費電力になるのでしょうか。


色々調査してみますと、Windows 向けにはなりますが以下のような分かり易い資料を発見しました。
シャットダウン vs. スリープ
http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/hh146895

この資料の測定環境では、Windows 7 において1時間40分あたりで消費電力量が逆転する格好になるようです。
つまるところ、ユーザがマシンの使用を一旦止め、再び使用を再開するまでの間が1時間40分以下であればサスペンドを、それ以上であればシャットダウンしてしまうのが、電力消費的に視ればお得という事になるのかと。


ちなみにこの資料におけるサスペンドの待機電力ですが、Windows7 において1Wだそうで。
これを参考に、仮に一ヶ月サスペンド状態で放置した場合の電気代を、電気代計算シミュレータ(http://www.ienakama.com/tips/page/?tid=353 )で算出してみたところ、16.5 円になりました。
これなら、無駄に消費電力を高めているという良心の呵責に囚われなければ、サスペンドを常用しても良さそうな気がします。